「犬をしつけること」が、犬育ての目的だと思っていませんか。
もちろん、人と暮らすためのルールを教えることは大切です。しかし近年、世界では「犬に何を教えるか」だけではなく、「犬がどのような生活を送り、どれだけ幸せに暮らせているか」を重視する考え方が広がっています。
その中心にあるのが、**アニマルウェルフェア(Animal Welfare)とウェルビーイング(Well-being)**です。
今回は、これからの犬育てを考える上で欠かせない、この2つの考え方について、世界の動向とともにご紹介します。
アニマルウェルフェアは、日本語では「動物福祉」と訳されます。
しかし、「かわいそうだから守る」という意味ではありません。
犬が身体的にも精神的にも健康で、その犬らしい行動を発揮できる環境を整えることを目指す考え方です。
世界では長年にわたり、「5つの自由(Five Freedoms)」という考え方が動物福祉の基本とされてきました。
近年ではさらに、「5つの領域モデル(Five Domains Model)」という考え方も広まり、身体だけではなく、犬がどのような感情や体験をしているかも重視されるようになっています。
つまり、犬が「生きている」だけではなく、「幸せに暮らせているか」が大切にされているのです。
ウェルビーイングとは、「心身ともに満たされた状態」を意味します。
単に病気ではないということではなく、
毎日を安心して、その子らしく暮らせているか。
という視点です。
そして、この考え方は犬だけに向けられたものではありません。
愛犬と暮らすご家族も、無理なく笑顔で生活できていることが大切です。
犬と人、その両方の幸せを考えることが、ウェルビーイングにつながります。
吠える。
噛む。
引っ張る。
こうした行動を見ると、「しつけが足りない」と考えてしまうことがあります。
しかし現在では、その行動だけを見るのではなく、
「なぜその行動が起きているのか」
という背景を考えることが重視されています。
例えば、
こうした要因が行動に影響していることも少なくありません。
だからこそ、行動を変える前に、生活環境や健康状態を見直すことも犬育ての大切な一歩なのです。
DogRelaxingでは、
「犬をしつける」のではなく、「犬と人がともに育つ」
という考え方を大切にしています。
犬が安心して暮らせる環境を整え、ご家族も犬との生活を楽しめるようになること。
その積み重ねが、犬と人のウェルビーイングにつながると考えています。
そのために、
という3つの取り組みを通して、犬とご家族をサポートしています。
トレーニングだけではなく、健康、生活環境、コミュニケーションまで含めて考えることが、これからの犬育てだと考えています。
犬育ては、「困った行動をなくすこと」がゴールではありません。
犬が安心して暮らせること。
犬がその子らしく行動できること。
そして、ご家族も笑顔で毎日を過ごせること。
その積み重ねが、犬と人の豊かな暮らしにつながります。
アニマルウェルフェアとウェルビーイングは、特別な考え方ではなく、これからの犬育ての土台となる考え方です。
愛犬の「できる・できない」だけではなく、「幸せに暮らせているか」という視点を持つこと。
それが、犬と人がともに幸せに暮らすための、これからのスタンダードになっていくでしょう。
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