私たちにとっては夏の風物詩ですが、犬にとって花火の大きな音や振動、光は、強いストレスになることがあります。
毎年この時期になると、DogRelaxingでも「震えて動けなくなった」「パニックになって逃げようとした」「夜になっても眠れなかった」といったご相談をいただきます。
花火を怖がるのは、決して愛犬が弱いからではありません。
本記事では、花火大会の日に愛犬が少しでも安心して過ごせるよう、ご家族ができる5つの対策をご紹介します。
犬は、人よりも優れた聴覚を持っています。
そのため、花火の大きな音だけでなく、遠くから伝わる低い振動音や、予測できない突然の破裂音にも敏感に反応します。
さらに、夜空を照らす強い光や、周囲の人のざわつき、いつもとは違う街の雰囲気などが重なり、不安や恐怖を感じる犬も少なくありません。
私たちには少し遠くで聞こえる音でも、犬にとっては大きな恐怖になっている可能性があります。
花火に不安や恐怖を感じている犬には、次のような様子が見られることがあります。
反応の強さには個体差がありますが、恐怖が強い場合には、周囲が見えなくなるほどのパニックを起こすこともあります。
特に注意したいのが、窓や玄関からの逃走です。
怖がっている様子が見られたら、無理に行動させようとせず、まずは安全を確保しましょう。
怖がっている犬を「慣れさせよう」と考え、花火大会の会場へ連れて行くことはおすすめできません。
また、
といった対応は、かえって不安を強めてしまうことがあります。
大切なのは、怖がる行動をやめさせることではなく、愛犬が安全だと感じられる環境をつくることです。
花火の音が聞こえ始めてから外へ出ると、驚いて動けなくなったり、逃げ出そうとしたりする危険があります。
当日は開催時刻を確認し、できるだけ明るく静かな時間帯に散歩とトイレを済ませておきましょう。
首輪やハーネスの緩み、迷子札の装着状況も確認しておくと安心です。
花火を怖がる原因は、音だけではありません。
突然部屋に差し込む強い光に驚く犬もいるため、花火が始まる前にカーテンや雨戸を閉めておきましょう。
外の様子が見えにくくなることで、愛犬が落ち着きやすくなる場合があります。
普段から聞き慣れているテレビや音楽を流し、花火の音が目立ちにくい環境をつくります。
ただし、花火をかき消そうとして大音量にする必要はありません。
愛犬が普段どおり過ごせる程度の音量で流しましょう。
クレートや家具の下、静かな部屋など、愛犬が自分から落ち着ける場所を用意します。
愛犬が隠れた場合は、無理に外へ出そうとせず、その場所で休ませてあげましょう。
普段からクレートを「閉じ込められる場所」ではなく、安心して休める場所として練習しておくことも役立ちます。
花火に驚いた犬が、開いている窓や玄関から逃げ出してしまうことがあります。
花火が始まる前に、窓や玄関、ベランダへ続く扉がしっかり閉まっているか確認しましょう。
ご家族が出入りするときも、愛犬が玄関付近にいないことを確認してから扉を開けるようにします。
花火が終わっても、興奮や緊張がすぐには収まらない犬もいます。
音が止まったからといって、すぐに散歩へ連れ出したり、無理に遊ばせたりする必要はありません。
愛犬が自分から落ち着くまで、静かに休める時間をつくってあげましょう。
花火の後も呼吸が速い、震えが長く続く、食欲が戻らないといった様子が見られる場合は、体調を注意深く確認してください。
毎年強い恐怖反応が見られる場合や、パニックによって愛犬自身がけがをする危険がある場合は、花火大会の時期を迎える前に獣医師やドッグトレーナーへ相談することをおすすめします。
花火が怖いのは、決して「弱い犬だから」ではありません。
犬それぞれに音や光の感じ方があり、恐怖を感じることは自然な反応です。
大切なのは、無理に慣れさせることではなく、愛犬が安心して過ごせる環境を整えることです。
花火大会の開催日時を事前に確認し、散歩の時間や室内の環境、逃走防止の対策を家族で話し合っておきましょう。
愛犬が少しでも安心して夏を過ごせるよう、ご家族みんなで準備をしてあげてください。
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